会長の挨拶

ごあいさつ

    
中高一貫教育研究会
会長 辻  浩
(名古屋大学教育学部附属中学校・高等学校校長)

 今年度から名古屋大学教育学部附属中学校・高等学校校長に就任いたしました辻浩です。子どもたちの豊かな成長のために日々努力をしておられる皆さま方とご一緒に活動できることをうれしく思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 子どもたちが身体的にも精神的にも学力的にも大きく成長する時期を、受験で大きく分断されることなく、一貫して教育に当たることができるのは大きなメリットです。それと同時に、大事な6年間を任されることに、身が引き締まる思いがいたします。皆さま方の学校におかれましては、その条件を活かして、個性的で優れた教育実践をつくり出しておられることと存じます。

 今日、IT技術の高度化からさらにAIが活躍する社会に移りつつあり、そのような中で、子どもたちが身につけるべき能力をめぐってさまざまな意見が交わされています。それに加えて、新型コロナウイルス問題が収まった後、「ポスト新型コロナウイルス社会」ともいうべき状況の中で、私たちは何にどう取り組むべきかが問われることになりました。これらのことについて、どのような教育が有効なのかはまだ手探りの状態です。このような中で、中高一貫教育がどのような考え方にもとづいて、どのような成果を出すのか。このことは社会からとても注目されていると思っています。

 予測が難しい未来に生きる子どもたちに向かって、何をどう伝えるのか。本研究会でそのようなことも交流できるとうれしく思います。どうぞよろしくお願いいたします。